検察事務官の女、捜査情報を知人の男に漏らす

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130313-00001143-yom-soci

捜査関係者によると、県警は捜索で女の携帯電話などを押収。男が捜査情報をどのように利用したか調べている。別の児童福祉法違反事件の捜査過程で、容疑者らの携帯電話の通話履歴を調べた際、2人の関係が浮上したという。

検事は全国異動ですが、副検事検察事務官は、特定の地検管内の異動、というのが通常(人により広域で異動することもありますが)で、地元出身者が多いため、地元との密着度が高いですね。それが、その地域の事情をよく把握できていて良い方向に働くこともありますが、その地域に友人、知人が多く、中には捜査対象になったりする人も出てきて、上記の記事にように裏目に出ることも、滅多にはないことですが、生じることがあります。機密性の高い事柄については、地検内で知る人をできるだけ少なくしておくような工夫をしないと、内部から情報が漏れて捜査や公判に支障が生じかねないこともあって、私も、担当する案件によっては注意していた記憶があります。情報というものは、多くの場合に、外部者による侵入ではなく、内部の関係者によって漏らされるものである、ということを、肝に命ずべきということを改めて感じます。