http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130208-00000700-yom-soci
検察側は「犯行は入念に計画され、あまりに非情で非人間的。被害者が1人であることも酌量すべき事情とならない」として死刑を求刑した。
被告は11年9月30日夜、加藤さんを連れ込んだ岡山市北区の倉庫で殴って手錠をかけ、現金などを奪って乱暴したうえ、バタフライナイフで胸などを刺して殺害。同10月上旬、遺体を切断し、大阪府の大和川などに遺棄したなどとされる。
類似の事件で、比較的最近のものとしては、静岡県三島市で、帰宅途中の短大生を拉致して強姦し、灯油をかけて焼殺した(被害者1名)というもので、1審は無期懲役、2審で死刑判決となり、最高裁で上告が棄却され確定しています。その事件では犯行方法の残虐性(生きながら灯油をかけ焼殺)が重視され、また、被告人に強盗致傷の服役前科があり、仮釈放後、程なく犯行に及んだという事情があったとのことですが、本件で、その件に匹敵し死刑に処するほどの情状が存在するかが、判決にあたっては問われることになるでしょう。報道によると、本件では、被害者が殺さないでくれと哀願したにもかかわらず殺害したとのことで、こういった事情を含め、裁判員を含む裁判体がいかに評価するかが注目されると思います。