検察の奮起に期待

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121108/crm12110807430002-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121108/crm12110807430002-n2.htm

検察OBである落合氏にもお会いし、捜査に関する見解を聞いた。やはり、今回の検察の捜査を厳しい目で見ている。
「サイバー犯罪の捜査には専門知識が必要だが、警察官から『検事には知識がない』と聞いたこともある。組織的な指導が必要だ」
「警察が前のめりになっているときに、検察は少し距離を置くべきだ。それができなければ、検察に存在意義はない」
厳しい指摘ではあるが、発言の節々から、古巣の検察に対する“愛情”もうかがえた。

私は、時々(自分の経験、というわけではなく例え話として)、昔、惚れて付き合っていた彼女と別れた後、美しく魅力的だったその彼女が転落人生を歩み世間の指弾を受け見る影もなくなったのを見るのは悲しいしそうなれば何とか立ち直ってほしいと思うだろう、自分が検察庁に対して抱く感情もそれに似ている、という話をすることがあります。取材した産経新聞の記者にも、そういう気持ちが感じられたのかもしれません。
検察権の行使という、国民から付託された重大な権限を適正に行使すべき検察庁の役割、使命には重大なものがあります。検察庁を寂しく去り、今や、世間の片隅で細々と棲息するしがない弁護士となってしまった私ですが、今後も、あるべき刑事司法や検察庁の姿を思い描きながら、無力ではあるものの、発言はしたいと考えています。