冷蔵庫にツイッターがついた! サムスンの発想力に日本メーカーは追いつけるか

http://diamond.jp/articles/-/25526

主婦が冷蔵庫に向かってメモを取れる。自分の備忘録として利用することもできるし、家族に伝言を残すこともできる。入力は液晶画面に表示されたキーボードを使って指1本でできる。カレンダーの機能もついている。その日の自分の行事、子どもの行事、夫の行事を入力しておくこともできる。

日本では、冷蔵庫のドアにメモなど色々な紙を磁石で貼り付けているのが、普通の台所風景ではないだろうか。あまりに色々なものが貼り付けてあると、冷蔵庫のドアは張り紙で一杯になって整理するのが面倒になる。この冷蔵庫に変えると、張り紙情報の一部を液晶画面に移して、磁石と張り紙を大幅に削減できるだろう。

消費者のニーズの変化に合わせて、新製品の開発方向を柔軟に変化させることを忘れ、従来の製品コンセプトから発想の転換を図れず、ハードを単体で売ることにばかりに注力してきている日本企業。見ていると情けなくなる。残念なことではあるが、家電メーカーの事業縮小はこれからも続くように思う。

上記の記事にある、冷蔵庫と液晶画面を組み合わせwifi経由でネットに接続できるようにする、という発想は、斬新で、確かに、便利そうだな、と思いましたね。冷蔵庫のドアの、どの辺りに設置されているのかわかりませんが、2ドアの上部に設置されれていれば、主婦がキッチンで動きながら、立ったまま目の位置に近いところで操作、閲覧できてかなり活用できそうです。悔しいですが、うまいことを考えたものだと思います。
日本でも、こういった発想ができる人は、若者を中心として確実にいると思いますが、そういった発想がでてきても製品開発にまでつながらず、こうして他国に遅れをとってしまうということに、日本人としてはもっと危機感を持つ必要がありそうです。「良い物を作れば売れる」というのが真理ではあっても、製品の性能差が縮小すれば、使いやすさや低価格、といったところに消費者が「良さ」を見出す方向へと動くのは必然でしょう。今後の日本は、創造的破壊、ということにもっと傾注して、大きな飛躍、発展のために、あらゆる場面で、従来の成功体験を捨て作ったものも一旦白紙に戻してみる、ということが求められているような気がします。