アップルは“MacBookとiPadの統合”など目指さない――クックCEO

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Windows 8であらゆる種類のデバイスを動かすためには、それ相応の“妥協”も生まれるはずだというのがクック氏の見方だ。
「どんなものでも(複数の製品や機能を)統合するよう迫られることはある。だが、製品に妥協が生まれてしまうのであればそれは問題だ。妥協をし始めると、最終的には誰も満足させられないような製品になる。トースターと冷蔵庫を合体させることは可能かもしれないが、そんな製品は恐らくユーザーに満足を与えるものにはなり得ないだろう」(クック氏)

今、このエントリーは、ノートPC(ASUS ZENBOOK)で入力、作成していますが、デスク上にはiPadも置いてあり、ノートPCでのメールやニュースチェック、ブログ作成に疲れれば、iPadを持ち寝転がったりしながらSNSを見たり投稿する、といったことをするでしょう。PCにはPC、タブレットにはタブレットの、それぞれ役割、便利に使える場面があって、無理に合体してしまうことは、そういった便利な使い分けを困難にしてしまうのではないかと感じます。
ただ、今後の流れについて私なりに感じているのは、PCに比べ、タブレットのほうがより安価に入手しやすく、また、手軽に使いやすいため、PCを使わずタブレットでまかなう、という傾向がますます強くなるのではないか、ということですね。おそらく、マイクロソフトの焦りはそこにあって、タブレットの分野で大きく出遅れてしまった現状を挽回するためには、WindowsOSをタブレットに最適化させ既存の、次第に離れつつあるWindowsユーザーを、使い慣れたOSというものを軸にして自陣営に再び引っ張り込むしかないという思惑があるのではないかと思います。しかし、それはあくまで、ユーザーを囲い込む、という営業戦略上での話であって、そうして囲い込まれ、PCとタブレットが一体化した世界に入った人々が、便利に、満足して利用できるか、というと、それは違うのではないか、という気がします。
Windows8の発売が次第に近づきつつある中、機能の本質面を巡る議論も、ますます盛んになりそうで興味深いものがあります。