<関越道バス事故>行程「国の基準上問題ない」…旅行会社

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120429-00000072-mai-soci

国土交通省が貸し切りバス事業者に示す基準では、連続運転時間は4時間を超えてはならない。また同省の指針では、運転距離の上限は670キロと定められ、これを超える場合は交代する運転手を配置する必要がある。
同社の関係者は「以前は1泊して戻る勤務だったが、規制緩和以降、日帰りが多い。忙しい時期は週5、6回に上り、大型連休も忙しい」と証言した。一方、針生社長は運転手について「24日から26日までは休んだと思う」と話した。

7名もの人が死亡し、他にも重傷者が多数出た大事故になってしまい、今後、こうした長距離高速バス運行上の安全確保ということが議論されることは必至でしょう。私自身は、長距離高速バスで移動することは今のところありませんが、夜間に移動して朝から目的地ですぐに動ける、また、飛行機や鉄道に比べ安い料金で利用できるといった利便性がかなり評価されているようで、それだけに同業者間の競争(特に価格面)も熾烈に展開されているものと推測されますから、運転手の過重労働により居眠り(本件でもそれが原因ではないかと指摘されています)等による大事故が発生する危険性を常にはらんでいると言えるでしょう。そうした危険性、リスクは、ゼロにできないまでも、できる限り小さく抑え込む必要があります。
報道では、この業界における規制緩和の影響ということも指摘されていますが、乗客の安全性を確保するため、適切な基準を設け必要な規制を断固として行う、ということを、改めて真剣に考えるべきではないかと思います。