<福島第1原発>東電「貞観地震」の解析軽視

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110326-00000070-mai-soci

多くの専門家は、東日本大震災を「貞観地震の再来」とみている。同研究所などは05年以降、貞観地震津波による堆積(たいせき)物を調査。同原発の約7キロ北の福島県浪江町で現在の海岸線から約1.5キロの浸水の痕跡があったほか、過去450〜800年程度の間隔で同規模の津波が起きた可能性が浮かんだ。

869年に起きた貞観地震が、震災を機に注目されていますが、上記の記事で紹介されているように、震災前から既にその存在が指摘され、大きな津波が引き起こされていたことが判明していたわけで、その教訓がもっと生かされていれば、甚大な人命被害や現在の深刻な原発危機を、もっと抑えこめていたのではないかと悔やまれます。
責任追及も、今後、必要ですが、それ以上に重要なことは、こういった歴史の教訓を埋もれさせず、大きく生かし、1000年に1度の大災害に襲われても、被害を最小限に食い止める対策を講じておくことでしょう。人命は地球より重い、という言葉を今一度かみしめ、歴史の風雪に十分耐え抜ける地震津波対策を、今後、日本全国で講じなければならないと思います。そうしないと、犠牲になった方々に、生きている我々として申し訳が立たないという気がしてなりません。