アメリカ人もグルーポン(Groupon)で大失敗

http://markethack.net/archives/51675063.html

損を覚悟でこの玩具小売店がキャンペーンをした狙いは、1)来店客が20ドル以上の買い物をしてくれるのではないか?ということと、2)既存客ではなく、新規のお客さんを呼び込むことが出来るのではないか?という希望を持っていたからです。
しかし来店客の大半は既存客であり、しかも来店客の大多数はクーポンの金額以上の買い物はしませんでした。
この玩具小売店のオーナーは「ウチの商売のように仕入れコストが固定的かつ利幅がもともと薄いビジネスではグルーポンのキャンペーンは上手く行かない」と分析しています。

先日の、おせち料理を巡るトラブルでは、大量のオーダーをこなしきるだけの態勢、能力に問題がある業者であったということが問題でしたが、顧客が集まってもどれだけ効果があがるかということをサービス提供側としてもよく考えておかないと、顧客が集まるだけに思わぬ損失を被ることになりかねないでしょう。
メリットを考えやすいのは、やはり、平日とか昼間に利用者がめっきりと減ってしまうようなサービス業、宿泊施設といったところで、上記の記事にあるような、「仕入れコストが固定的かつ利幅がもともと薄いビジネス」では、持ち出し分を長い目で見て効果を出すための広告宣伝費と割り切るくらいでないと、メリットはないでしょう。
新規のサービスであり、当面は関係者の試行錯誤が繰り返される面はあるように思います。