あれ?ドコモの「iPhone効果で純増数トップ」の過半数はMVNOか!?

http://iphone-mania.jp/news-17349/

統計データを比較してみると、2013年12月のドコモの契約純増数27万9,100件のうち、ほぼ過半数にあたる約13〜16万件をMVNOが占めていると推計されます。12月には、ドコモと同じNTT系列のOCNが、2013年12月17日から「SIM発行手数料無料キャンペーン」と称して、契約者にSIMカードを無料配布しています。キャンペーン前から利用中のSIMカードと交換のほか、継続利用することも可能となっています。

「ドコモが純増数トップに返り咲き」「iPhone効果でドコモが回復」のニュースは、大手マスコミ各社も大きく取り上げています。しかし、発表されている「ドコモの契約者数」には、「ドコモ回線を利用するMVNOサービス利用者数」がかなりの割合で含まれており、「ドコモのサービスを利用しているユーザー数」ではありません。

MVNOのサービスを利用すれば、ランニングコストをかなり低く抑えることが可能ですから、既存のユーザーがMVNOに乗り換える(そのかなりの部分はドコモから)、といった動きがかなり出てきた可能性が高いでしょう。そうなると、ドコモは客を奪われているわけですから、そういった動きが統計上も明確になってくる必要は、確かにあると思います。
私も、複数の端末を、simカードを入れて使っていますが、データ使用量を見ていると、事務所や自宅で無線LANを使っていることもあって、意外と使っていないな、と感じることがあります。画像データをアップ、ダウンする際には無線LANを利用するようにすれば、毎月1Gではやや心もとない(それでも十分カバーできる人は多いでしょう)としても、2Gあれば、まず大丈夫という人がほとんどでしょうし、最近は毎月3Gまで高速通信可能というMVNOもありますから、自分の利用状況、利用環境に合わせてうまく選択することで、毎月の通信料をかなり下げることが可能になります。
既存の通信キャリアも、今後、対策を講じないと、MVNOの草刈り場になりかねない、そういう状況になってきていると言っても過言ではないと思います。