乱立するスマートフォンプラットフォーム Androidが勝ち続けるための課題

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20100809/351100/

Androidが将来にわたって成長ペースを維持するためには断片化問題は避けて通れない。断片化問題とは、同じOSの異なるバージョンが市場に併存し、アプリケーションの互換性の対応が不十分になることを指す。例えばAndroid 1.5に対応しているアプリがAndroid 2.1と互換性があるとは限らない。そのため開発者にとって、アプリ製作にかかる時間的・経済的コストの負担が重くなっている。
英調査会社のIMSリサーチは、この断片化問題の主因はAndroidが採用しているApacheライセンスだと指摘する。同ライセンスは著作権表示さえ順守すればソースコードを公開することなく無保証・自己責任の下でソースコードを改変できる。また、頒布先のライセンシーに対してAndroidの修正を反映することを義務付けていない。このような自由度の高さから、ライセンシーは意欲的にプログラムを改変しようとする。同時に、派生的(2次的)著作物が広がり、それが断片化につながってしまう。

この問題は確かにあって、アンドロイド1・6のエクスペリアで使えるアプリが、アンドロイド2・1で、最新の2・2へ移行しつつあるHTCdesireでは使えず、desireユーザーの私は、時々、不便な思いをしています。
制限を強めればユーザーの利便性が高まる反面、開発の自由が制約され活力を削ぐことにもなりかねず、難しい問題ですが、断片化問題を克服しないと、アンドロイドがバージョンアップすればするほどアプリが使えなくなり不便、という、本末転倒的な事態が頻発しかねませんから、対策は急務でしょう。