二審も捜査怠慢認定=「殺害防げた」と賠償命令−箱詰め女性遺体事件・東京高裁

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100224-00000113-jij-soci

東京高裁は24日、一審同様、捜査怠慢を認めた。賠償額については、請求全額を認めた一審判決を変更し、都に計1000万円を支払うよう命じた。

受刑者(30)=殺人罪などで懲役13年確定=らとのトラブルや、小出さんが泣きながら電話してきたことなどを同庁多摩中央署に伝えていたと指摘。小出さんが死亡する約2週間前には、同署は監禁されている可能性が高いと判断できたとして、「捜査権限不行使は著しく不合理で違法」とした。
その上で、監禁場所は容易に把握できたとし、「捜査によって解放されれば殺人行為も防止できた」と判断。捜査怠慢と殺害との因果関係も認めた。

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20100218#1266459569

でもコメントしたように、被害相談等を、恫喝などで渋々、嫌々持ち帰らせたり、放置しておいたりといったことは、日本警察の得意中の得意とするところですが、そういった怠慢が、このような悲劇を生み、損害賠償まで命じられてしまうこともあるということですね。
泣きながら電話してきたものまで放置するというのもひどい話ですが、これはあくまで氷山の一角に過ぎず、日本全国で、日々、こういった怠慢事例が次々と起きている、と思っておいたほうがよいでしょう。
監察だ、懲戒だなどと言って被害者側が苦情を言っても、逆に、苦情を言った側が悪者に仕立て上げられてしまう恐れもあります。
重大事件について情報が集まらずなかなか解決できないのも、こういった怠慢警察に、心ある人であればあるほど関わり合いになりたくないと思うということが、大きな原因としてあるのではないかと思います。