殉教

殉教 日本人は何を信仰したか (光文社新書)

殉教 日本人は何を信仰したか (光文社新書)

先日、本ブログでちょっとコメントしましたが、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20091127#1259290891

読み終えました。
豊臣期から徳川期初期にかけてのキリシタン殉教が、世界史上も特異な出来事であったことや、殉教者のほとんどが、自ら進んで殉教していたことなどが、史実に基づき淡々と語られていて、遠藤周作の「沈黙」が描く世界の実相を知ることができたのは収穫でした。布教のため、信者を教え導くため、危険を顧みず日本へ潜入する当時の宣教師の姿(その多くは殉教)には、著者だけでなく、私も強く感銘を受けました。
民主党小沢幹事長は、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20091117#1258416812

でもコメントしたように、キリスト教は排他的で独善的、といった発言をして波紋を広げましたが、当時の殉教者の姿を知っても、その意見は変わらないのだろうかと、ふと思いました。