“3ストライク法”検討すべき、Share一斉摘発で権利者団体が主張

http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20091215_336092.html

権利者団体などで構成する「不正商品対策協議会(ACA)」は15日、記者会見を開催し、今後は著作権侵害対策の一環として、“3ストライク法”の導入も検討すべきなどと訴えた。
今回の会見は、ファイル共有ソフト「Share」を通じたゲームや映画、音楽、アニメなどの著作権侵害行為に対して、全国で一斉取り締まりが行われたことを受けて行われたもの。

フランス、海賊版対策に向けた三振即アウト法を採択 --常習者はネット接続を禁止へ
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20091025#1256436046

でもコメントしましたが、日本で実施されても実効性は極めて低いでしょうね。
現在、

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を少しずつ読んでいますが、96ページから98ページに、コンピュータゲームの開発者が、自分の開発したソフトが不正コピーされる理由をネット上で聞いてみたところ、価格が高すぎる、コピープロテクション、購入手順等が煩雑、といった回答が次々と得られて、それらを踏まえ、価格を大幅に下げた上、煩雑さを取り払って成功した、という例が紹介されていました。そして、同書では、このエピソードについて、

デジタル世界の制作者のほとんどは、遅かれ早かれフリーと競い合うことになるだろう。ハリスはそれを理解して、どうすればいいかを考えた。彼はみずからの調査によって、違法コピーする者の心の中をのぞき込み、人々がお金を支払うべき理由を求めていることを知ったのだ。
(98ページ)

と総括されているのが印象的でした。
それでなくても忙しいおまわりさんをこき使ったり、3ストライク法などと吠えまくったりすることで、果たして事態が好転するかどうか、ということについて考える上でも、この本はなかなか参考になります。