公判前整理手続

今日の午前中、横浜地裁で、受任している刑事事件の公判前整理手続があり出席してきました。先に、何度か打ち合わせを行っていたことや、基本的には自白事件で大きな争いはない(細部で問題点はあるものの)ことから、手続は淡々と進み、一通り整理がつきました。
印象的であったのは、裁判長が、特に被告人らに対していろいろと丁寧に説明していたことで、上記のような経緯や事件の性質から時間的に余裕があったという事情もあったからかもしれませんが、従来の刑事裁判であればそういった場面はなく、公判前整理手続というものの良い面を垣間見たような気がしました。
裁判長からは、法廷内を歩き回るなど過剰なパフォーマンスは控えてほしいという話があり、これは、裁判員裁判で問題になっている点ですが、私自身としても、カルチャーの異なる欧米(特に米国)の弁護士の派手なパフォーマンスの物真似をしても意味がないという感覚があり、従来のやり方をがらっと変えてしまうのではなく、むしろ、できるだけわかりやすく、裁判員にも容易に理解できるように、主張や立証を工夫して行きたいと考えています。
公判は、来年1月18日から21日までの4日間の予定で、横浜地裁管内では、支部も含めて5件目ということのようですから、公判としては早いほうの部類にはなりそうです。引き続き慎重に準備を進めたいと思っています。