カトリック聖職者、裁判員辞退

http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090618/trl0906181211001-n1.htm

一方、信徒が裁判員に選ばれた場合、心の負担を軽くしようと「重大な判決にかかわっても裁判員と裁判官、みんなの判断。あなたの責任ではありません」との内容のメッセージも発表する予定だ。

そういうわけには行かないでしょう。裁判員として評議、評決に加わり、決定に関わる以上、最終的には「みんなの判断」ではあっても、個々の裁判員に軽からぬ責任が発生することは明らかです。カトリックともあろう宗教が、こういう無責任なことを信徒に言ってはならないのではないかと思います。また、いくらそのような気休めを言われても、みんなの判断で自分には責任がないんだな、などと思えるような無責任な人は、そもそもカトリック信者にはなっていないと思われるので、裁判員に選ばれてしまった人の多くは、心に葛藤を抱え、悩むことになりそうです。
そのような人に対し、神はどのように声をかけるのか、沈黙しているのか、興味を感じるところでもあります。ただ、みんなの判断であなたの責任ではありません、とは言わないでしょう。