http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090422-00000763-yom-soci
「選挙の時に持ってきてくれた。事務所に来て、陣中見舞いということで置いていった。50万円とか100万円のカンパは何口もある話だ。建設業の人たちは、選挙で、人や資金を出してくれた」
贈収賄事件では、単に、賄賂を「あげた」「もらった」ということが問題になるのではなく、「いつ」「どこで」「どのような方法で」といった事情や、賄賂を捻出した原資、受け取った賄賂の使途といった事情も問題なります。特に、賄賂授受の日時、場所の特定は、上記の記事にあるように「何口もある」ような人の間のものである場合、捜査機関が、実際とは異なる日時、場所で認定してしまう危険性というものが常にあって、そうなってしまった場合、そこを被告人、弁護人から突かれて立て直しが不可能になり無罪、ということにもつながりかねません。
100万円程度の贈収賄事件は、原資や使途の裏付けが通り一遍なものになりがちで、「50万円とか100万円のカンパは何口もある話だ。」などと言っているような人は、いつ、どこで、と言われても明確に記憶していない場合も多々あって、一見、簡単そうですが実はかなり難しい事件という側面があるように思います。