米大統領、原爆投下の「道義的責任」発言の影響は?

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090411/plc0904111924008-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090411/plc0904111924008-n2.htm

7日付の米紙ウォールストリート・ジャーナル紙は、「核の幻想主義者」と題した社説で、「オバマ氏の道義的権威ではテヘラン平壌を抑えきれない」と批判。同紙は例外的に核使用をめぐる「道義的責任」も論じているが、大統領発言を「覆うべくもない広島への謝罪」だとして、核使用を決断したトルーマン大統領(当時)の「功績への侮辱」だと非難した。
原爆投下の「功績」とは、日本をポツダム宣言の早期受諾に追い込んだことで、(1)本土決戦で多数予想された米軍の死傷者(2)戦争の長期化にともなう日本人の新たな犠牲−を回避したとの認識だ。同紙をはじめ、米側の識者も多くがこの見方を共有している。

私自身は、原爆投下は回避できた余地があり、戦後世界で主導権を握りたいといった米国の思惑が原爆投下を後押ししたという認識を持っていますが、上記のような米国内の見方が根強い中での、このオバマ大統領の発言は、かなり思い切ったなという印象を強く受けます。これ以上の発言は望めないものの、よくぞここまで言ったな、と思います。
できれば、オバマ大統領には、在任中に広島、長崎を訪問し、謝罪までは難しいとしても、世界へ向けて有意義なメッセージを発してほしいという気がします。