オバマ大統領広島訪問の場近くにいて

私は、実に偶然なのですが、オバマ大統領広島訪問が可能性として言われる前から、前日の26日に広島での出張の予定が入っていて、広島の実家に泊まって28日に帰京する予定を入れていたため、たまたま訪問当日に広島にいることができました。とはいえ、広島平和記念公園は立入禁止になり、平和公園対岸の公園のベンチに座り、ワンセグで特番を見ながら、オバマ大統領訪問の状況をフォローしていました。地図で見ると、原爆慰霊碑から直線距離で300メートルくらいのところにいたようなので、割と近くにはいられたことになると思います。
オバマ大統領の演説は、現実的というより理念的で、核廃絶への道の長さや険しさを乗り越えようとする、実現へ向けての不断の努力を呼びかける、その内容には強く共感するものがありましたし、理想の光を消してはならないということを改めて強く感じました。謝罪はありませんでしたが、オバマ大統領の姿、言動からは、犠牲者への哀悼の意や細やかな配慮が感じられ、この訪問の意義や成果といったことが感じられました。
今回の訪問は1つの通過点ではあるものの、意義、意味のある通過点だったと私は思います。オバマ的なるものに、心ある人々は結集しつつ協力し、平和な世界を作っていかなければならない、そういう気持ちを、オバマ大統領が去った後、原爆投下時の目標であったと言われている相生橋上から原爆ドームを見つつ、しみじみと感じました。