「清貧の思想」ふたたび

雑誌「サピオ」の4月8日号で、上記の特集が組まれていて、興味を感じ買って読んでみました。
清貧の思想と言えば、

清貧の思想

清貧の思想

清貧の思想 (文春文庫)

清貧の思想 (文春文庫)

バブル崩壊後に大ベストセラーになりましたが、次第に過去のものとなったような面があり、その後、ヒルズ族が登場したり、「金で買えないものはない」といった、清貧とはかけはなれたものがもてはやされるようになったものの、昨年秋以降の金融危機、未曽有の不況という状況の中で、再び脚光を浴びつつあるのかもしれません。
良寛西行吉田兼好本阿弥光悦やその母などは、景気が良くなると忘れられ、不景気になると脚光を浴びるので、あの世で苦笑しているかもしれません。
人の生き方というものは、その人自身が決めるべきもので、清貧に生きる生き方もあれば、金を追い求め物欲を満足させる生き方もあって、様々ですが、今のような逆風が吹いているような時に、自分自身の生き方や生きる目的といったことを見つめなおしてみるのは良いことで、その中で、今後へと生かせるものを見つけることができるかもしれません。