東京中央郵便局

最近、何かと話題になってますが、昔のナショナルジオグラフィック日本版を読んでいると、2005年10月号の39ページに、「日本の百年」として、完成間近の建設工事風景写真が掲載されているのが目に留まりました。昭和6年当時の風景ということでした。
組まれた足場に竹が使われているのが、今ではなくなった風景で、記事によると、足場として何度も再利用され、戦後になって丸太に取って代わられるまでずっと重宝されていた、ということでした。
記事では、世界的な建築家であるブルーノ・タウトが、東京中央郵便局の建物について、「日本的であり、かつ欧米建築の後塵を拝する点は一つもない。」と絶賛していたことも紹介されていて、こういった貴重で価値ある建物が、全面的には保存されなかったことは、やはり惜しいことであったと改めて思いました。