法科大学院:2校「不適合」 同志社と神戸学院−−08年度認証評価

http://mainichi.jp/life/today/news/20090328ddm012100078000c.html

同志社大は一部の試験で「不合格相当」となった学生に、科目担当者の判断で筆記試験や面接の機会を改めて与え、合格させるケースがあり「公平性、透明性確保が十分でない」とされた。神戸学院大は、法学未修者の入試で司法試験や法学検定などの実績を加味していることや、講義出席率が著しく低い学生に単位を与えていることが問題視された。

私は実務家で、本質的に教育者ではないので(と言いつつも、検察庁では指導係検事をやらされたり、もう辞めましたが法科大学院の非常勤講師をしたりもしていますが)、高い授業料を払って司法試験を目指している人に、よほどひどい成績でない限り単位くらいあげれば良いし、単位をもらっても駄目な人は司法試験に合格できないだけである、といった感覚を、つい持ってしまいますが、「教育」に真面目に取り組むというのはそういうことではない、ということなんでしょうね。
こういったニュースに接すると、司法改革の時代に自分が法学教育を受けていれば、司法試験に合格することもなく、今の私はなかっただろうと思います。人生には、どうしても運というものがつきまといますが、しがない弁護士になり果ててしまったことについては運のなさを感じつつも、司法試験に比較的早く合格できたことについては、時代や環境に恵まれたといった運の良さを感じるものがあります。