「カーネル人形発見」の広告効果、27億円超

http://www.asahi.com/national/update/0312/TKY200903120207.html

ニホンモニターの担当者は「景気後退の暗い話題が目立つなか、久々の明るい話題。これで『カーネルの呪い』が解けて阪神タイガースが優勝したら、また新たな伝説が生まれるかも」と話していた。

カーネル・サンダースについては、以前、本ブログでも

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20050507#1115441980

とコメントしたことがあり、そのプロフィールは、ケンタッキーフライドチキンのサイト

http://japan.kfc.co.jp/tale/index.html

で知ることができます。本もあって、私は、

カーネル・サンダース―65歳から世界的企業を興した伝説の男

カーネル・サンダース―65歳から世界的企業を興した伝説の男

を少し読んだことがあります。
「呪い」の話は、話としてはおもしろいですが、実際のカーネル・サンダースは、日本のプロ野球球団を呪うようなスケールの小さな、卑しい人物ではなく、偉大な人物であり、上記サイトでも紹介されているように、ビジネスで成功した後も、慈善活動や社会貢献に励む、情愛にあふれる人物でした。
上記の本で印象に残っているのは、カーネル・サンダースは、フライドチキンの出来に非常に厳しく、不出来な商品を、持っていた杖で払ってその場に落としたこともある、ということで、そういうカーネル・サンダースが、日本のケンタッキーフライドチキンの商品にはかなり満足していた、ということが書いてありました。我々が口にすることができる日本のケンタッキーフライドチキンは、その意味で、カーネル・サンダースが作り出した「味」に忠実なものと言えるのかもしれません。
そういう人物だけに、私自身は、呪っていたというよりも、ふがいない阪神タイガースを、その職人的な厳格さ故に許せず、ずっと身を隠していたのではないか、という気がしてならず、そのカーネル・サンダースが、突如としてその姿を現したことに、阪神タイガースや大阪に対する何らかの思い、あれだけの人物が、混迷する現状の中で、ここまで劇的にその姿を現すことの意味、といったものを感じずにはいられません。阪神タイガースだけでなく、大阪が、日本が、そして世界が、偉大なカーネル・サンダースにあやかり、良い方向へと大きく舵を切って向かって行く、その切っ掛けになれば、という気がします。