「生体認証」破り入国、韓国人女がテープで指紋変造

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081231-OYT1T00608.htm

同入管が実験した結果、市販のセロハンテープなどではスキャナーに指紋が映らずにエラーが表示されるため、審査を通過できないことが判明。このため特殊なテープが使用された可能性があるとみて女の取り調べを続けたが、テープの素材や、ブローカーの特定につながる供述は得られず、同9月中旬、強制退去処分にした。同入管は処分後、法務省に報告書を提出。バイオ審査をくぐり抜ける特殊なテープが出回っている可能性や、ブローカーが同じ手口で多数の不法入国を仲介している可能性を指摘した。

この種のセキュリティ関係の制度、装置は、大抵、善良な人、正直な人ばかりが迷惑し、犯罪者やテロリストなどはくぐりぬけてしまって意味がない、ということになりがちですが、それにしても、この程度ですり抜けられるというのは、お粗末としか言いようがないですね。
こういった看過しがたい犯罪行為(不法入国)が行われたにもかかわらず、刑事事件として立件することなく、国外退去で終わらせているところに、法務・入管当局の、こういった不始末を警察に知られたくないという縄張り意識、狼狽ぶりが垣間見えて、その点でも興味深いものがあります。