<刑法改正>懲役・禁固に新制度 社会で更正

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081230-00000009-mai-soci

判決言い渡しは、懲役・禁固期間と保護観察下の猶予期間を合わせた量刑になる見通し。刑務所に入る期間は減るが、必ず刑務所に入ることになる。現在の執行猶予は別に残す方針。
この新制度の対象者は、主にこれまで刑務所に入ったことのない人を想定。道路交通法違反や覚せい剤取締法違反を重ねて初めて実刑となったり、執行猶予中の再犯で執行猶予を取り消された人のほか、実刑と執行猶予の境界線上の罪を犯した人も検討されている。

現行の仮釈放制度では、服役した後、いつになったら仮釈放になるか(仮釈放にならない可能性も含め)、明確な見通しが立たないので、上記のような制度が導入され、ここまで行けば外に出られるという見通しがつくようになれば、受刑者や家族にとって今後の生活設計等でメリットがありそうです。
上記の記事にあるような「境界線上」のケースでは、裁判所も迷うものですが、被告人によっては、短期間は服役して心理的に落ち着いたり生活環境を整備するなどしたほうが良い人もいて、選択肢が増えるのは良いことではないかと思います。
なお、犯罪者の「こうせい」という場合、「更生」が本来の用語ではないかと思います。辞書によっては「更正」を正解としているものもあるようですが、私自身は、こういった場面で「更正」とすることには違和感があります。