梅田ひき逃げ、殺人容疑などで22歳男を逮捕 大阪府警


http://www.asahi.com/national/update/1105/OSK200811050005.html
http://www.asahi.com/national/update/1105/OSK200811050005_01.html

背中が激しく損傷しており、仰向けの状態で引きずられたとみられる。死因は引きずれらたことによる外傷性ショックだった。

車は事故現場から遺棄現場まで、血痕を路上に残して逃走。状況から一定速度を保ち、信号無視を繰り返しながら遺体を振り落とすために数回蛇行したとみられている。

記事では、「殺人と道路交通法違反(無免許運転)と自動車運転過失致死容疑で逮捕した。」とありますが、死亡という結果を、殺人と自動車運転過失致死で二重に評価している、という点がよくわからないですね。当初の衝突行為による自動車運転過失致傷と、その後の引きずり行為による殺人、ということであれば理解できますが。
引きずり行為と死亡の結果との因果関係は、今後、公判で争われる可能性があるでしょう。また、殺人罪で起訴された場合、故意(未必の故意、ということになるのかもしれませんが)も問題になる可能性が高いと思われますが、当初の衝突行為により被害者が死亡した、と、この被疑者が思い込んでいた場合、その後の引きずり行為は、「死体遺棄」という意図で行った、ということになる可能性があり、そういった状況でも殺人罪の成立を肯定できるのか、という問題が出てくる可能性もあります。
捜査により詰めなければならないポイントが多い事件、という印象を受けます。