http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20150610-00000042-jnn-soci
北海道砂川市で一家５人が死傷したひき逃げ事件で、逮捕された２６歳の男は、一家の長男を引きずりながら猛スピードで走り続けていたことがわかりました。事件直前、男は暴走していた別の車の運転手らと酒を飲んでいたとみられます。
その跡をたどってみると、車を排水溝に乗り上げたり、道路の凹凸部分を走ったりするなど、昇太さんを意図的に振るい落とそうとした様子がうかがえます。
昨夜、フジテレビの「特ダネ」のスタッフに聞かれてコメントしたのですが（今朝の番組で少し出ていたようです）、現在、この被疑者は道交法違反（ひき逃げ）で立件されているものの、今後、問われる可能性がある犯罪としては、
・自動車運転過失致死罪（衝突→死亡を過失犯として捉えた場合）
・危険運転致死罪（衝突→死亡を危険運転行為によるものと捉えた場合）
・殺人罪（衝突後の引きずり行為について、少なくとも未必の故意もあり殺害行為を認定され、因果関係も肯定された場合）
・過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱罪（飲酒のため正常な運転に支障が生じるおそれがある状態で自動車を運転、過失により人を死傷させ、酩酊状態等を発覚しないようにするためその場から逃げ酩酊状態等をわからなくした場合）
といったものも考えられ、重大な結果が発生しているだけでなく極めて重い刑事責任が問われる可能性がある状況になっていると思います。
車が正に「走る凶器」であることを強く感じさせられる、あまりにも悲惨な事故であり、無謀、安易な危険運転を、いかに慎まなければならないかということを、改めて感じさせられます。私にとっても、とても気が重い事故です。
