犯行時、人通りなく足元は闇―女子高生殺害現場を歩く

http://www.asahi.com/national/update/0505/NGY200805040022.html

がらりと景色が変わった。
ちょうど午後7時。あたりはすっかり暗い。右側には水田が続き、住宅は遠くに点在している。防音のためか、歩道と車道の間には高さ2.5メートルほどの壁があり、視界が遮られる。乗っている自転車の前照灯の明かりだけでは心細くなり、人通りも途絶えた。大声を出しても気づいてもらえないだろう。同じ女性として、初めて怖いと思った。
その少し先が遺体発見現場だ。

都会で生まれ育った人にはわかりにくいと思いますが、私は、広島の、今はかなり都市化しましたが昔は畑や田んぼが広がっていたようなところで生まれ育ちましたから、上記の記事にあるような場所の雰囲気、寂しさ、特に夜の闇に包まれた時の怖さということは、実感としてよくわかります。真っ暗な闇というものは、それだけでも怖いものです。闇の中に身を潜め、殺害された女子高生が乗っていた自転車の前照灯をじっと見つめながら、正に犯行に及ぼうとしていた犯人の姿を想像すると、心底怖いな、と感じます。やはり、特にこういった寂しい地域では、防犯上、登下校の方法も考える必要があるでしょう。