京都駅ロッカーを一斉捜索=GW中、不審物発見で−府警

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008050400054

JR京都駅構内のコインロッカーで3日夕、不審物が見つかった事件で、京都府警七条署などは4日、同駅構内に設置されている約1050個のロッカーを調べ、不審物がないかどうか捜索した。
管理会社社員の立ち会いの下、署員ら約40人がコインロッカーを1個ずつ、マスターキーで開け、異臭の有無などを調べた。荷物の中には触れていない。

この記事を読んで思ったのは、捜索の根拠は何だったのかな、ということでした。刑事事件の嫌疑があることは明らかですが、ロッカーをすべて捜索する、ということになると、そこまで令状が出るか、という素朴な疑問があります。あるいは、管理会社社員立会の下、とあり、記事でわざわざ「荷物の中には触れていない。」とあるので、利用規約中にある管理会社の権限を行使する、という体裁をとりつつ実質的な捜索を行ったのかもしれません。利用規約の内容、解釈にもよりますが、令状に基づいていない、とすると、適法性が肯定されるぎりぎりの限界事例、ということだったのかもしれません。他に不審物があっては大変なことになりますから、捜索すべきではなかった、と言うつもりはありませんが、こういった事件が発生した場合のこの種の捜査、というものは、意外と難しいものかもしれない、という印象を受けました。