- 作者: 村山治
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/04
- メディア: 単行本
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題名だけ見ると、どこかの市場で取り締まっている検察のようですが、もちろん、そういう牧歌的な話ではなく、経済構造の変化の中で、変貌を遂げ存在感を増し、強化されつつある日本の検察の実態、強さ、弱さ、怖さといったことを描こうとしている、一種の意欲作です。
以前、
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070116#1168949021
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070129#1170025278
とコメントした本の続編にあたりますが、重なる部分もあります。
冒頭で、著名な「埼玉土曜会事件」が取り上げられていて、今に連なるものが、源流をたどると、はるか以前のこの事件にたどりつく、ということを改めて認識させられます。
忙しさの合間に、少しずつ読んでいますが、なかなかおもしろいと思います。