元検事ら5000万脱税認める アニメキャラ商品会社

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2008020101000619.html

被告は1983年に検事に任官し、87年に弁護士に転身。企業法務の専門家として活躍したが、昨年8月に所属弁護士会を退会した。

フィギュアメーカー社長逮捕=法人税5700万円脱税−元顧問弁護士も・東京地検
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20071112#1194864907

とコメントした事件のその後ですが、捜査当初は否認であったものの、公判では認めたということですから、脱税の実態があったということでしょう。面識はなく、しがない弁護士である私には話をする機会もないほど活躍していた方でしたが、元検事という経歴には共通性があり、それだけに残念という気がします。
組織の中でキャリアを全うすること以上に、その組織から中途で外に出た後にその組織出身ということを引きずりながらキャリアを全うすることには難しさがつきまとううように思います。何も接点がない、畑違いの分野に転進すればとかく、多くの場合、そういう転進はせず在籍した組織で培った知識、経験を生かしつつ活動する、ということになりやすいでしょう。そういう立場での身の処し方というのは、口で言うのは簡単ですが、やってみるとなかなか難しいものです。そういったことを、このニュースに接しつつ、自らの身の処し方も思いつつ、しみじみと考えました。