http://www.asahi.com/national/update/0112/TKY200801120161.html
東京・練馬の東京外環道でマイクロバスからサッカー少年(当時11)が路上に転落死した事故は、運転していたコーチがドアのロックをかけ忘れたうえ、そばにいた少年の体がレバーに触れた拍子で走行中に開き、少年が外に投げ出された、とさいたま地検は11日、結論づけた。
道交法は走行中にドアが簡単に開かないようにするなど安全運転を義務づけており、運転していたコーチは11日、自動車運転過失致死罪で起訴された。今回の事故は車の「取扱書」に従っていれば起こらないはずだった。ドアは運転席でしか開かないように操作したうえで、ドアの窓部分のボタンで2重にロックする仕組みという。「取扱書」では、走行前にロックを確認するように「警告」していた。
確かに、道路交通法には上記のような規定があり、また、少年を乗せて走行中のマイクロバスの運転者としては、上記のよう態様の事故が起きないようにすべき注意義務も肯定されるように思われ、過失を認定したさいたま地検の判断には、それなりにうなずけるものがあります。
ただ、大きく評価すべきではないものの、少年自身にも過失はあり、この点は、量刑上、一定の考慮はされることになるでしょう。
この記事でも指摘されていますが、人間の不注意を補う安全機構の導入、といったことも、今後の同種事故再発防止のためには急務であると思います。