前次官妻、隠ぺい関与か 融資「礼状」は偽造の疑い

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/society/63793.html?_nva=20

宮崎容疑者は逮捕前、特捜部に「あげたものではなく融資で、かなり前に返済を受けている」と説明。今年10月、自宅に保管していたという返済金名目の現金300万円超に加え、同封の書面として幸子容疑者の礼状も提出したが、捜査の結果、礼状がごく最近書かれたものだったことが判明。特捜部が追及したところ、宮崎容疑者は偽造を認めたという。

長年にわたり、散々、飲み、食い、歌い、たかりにたかってきた女が、わざわざ「礼状」を書く、ということ自体が嘘くさい話であり、しかも、「返済された」という300万円を超える現金が、自宅に保管されていた、というのも、いかにも嘘くさい話です。嘘じゃないか、と疑われ、調べられたら、やはり嘘だった、ということなのでしょう。
刑事事件の場合、捜査の対象になるなど、苦しい状況に追い込まれ、苦し紛れに、この種の行為に走る人がいますが、下手な小細工は露見するものであり、しかも、露見すると、事件をより強く立証する好材料にもなるので、軽はずみなことはしないことです。この種の工作は、後々まで、保釈が許可されない方向へと強く響く場合もあります。裁判所としても、実際に罪証隠滅工作に及びそれが露見した人が、「もう、そういうことはしません」と言っても、実際にやってしまった事実を重く見て、慎重になるのもやむをえない面があります。
捜査の対象になり嫌疑が高まってきた段階でこそ、慎重に、よく考えて行動すべき点がある、という、一種の「反面教師」のような実例でしょう。