「美鳩会」の資料押収 防衛省幹部夫人の親睦団体 地検

http://www.asahi.com/national/update/1203/TKY200712030213.html

美鳩会は、陸海空の自衛隊員や内局の幹部職員の妻でつくる組織。71年制定の会則によると、防衛庁(当時)長官の妻が会長を務め、副会長には政務・事務の各次官夫人、統合幕僚長夫人らが就く。会は二つの「分会」に分かれ、「第1分会」は前事務次官夫人をトップとしたOBの夫人ら、「第2分会」は現職の事務次官夫人を分会長とした現職の幹部夫人らが会員となる。

美鳩会」という名称自体が、今となっては、一種のブラックユーモアのようにも思え、怒りを通り越して哀しみすら感じますが、上記のような組織構造を見ていると、単なる親睦を目的とした団体とは思いにくいですね。
長官の妻をトップに戴き、虎の威を借りる狐のように、夫達の尻馬に乗り、防衛利権のおこぼれにあずかって徹底的にしゃぶり尽くし、夫が現役から退いても、なお、飽くなき物欲、食欲、名誉欲を追及する、醜い、死肉に群がるハイエナのような者達の集まりであった、という印象を強く受けます。
それとは別に疑問を感じるのは、「妻」の会となっていますが、女性自衛官、女性キャリアが幹部になった場合、その配偶者(男性)は排除する、ということになっていたのでしょうか。そもそも、小池前大臣のように、トップが女性の場合、その「妻」はいませんから、会長がいなくなってしまうことになります。「女は乗せない戦車隊」といった、時代錯誤のアナクロニズムに支配された勘違い団体であった、ということも言えそうです。
今後、存続するのであれば、一朝有事の際には、かつての沖縄戦におけるひめゆり学徒隊のように、一身を犠牲にしても、自衛隊や国民のため献身的に協力できる、「その時」のための団体になるべきだと思います。
そのためには、まず、身体を鍛えておく必要がありますから、例えば、皆でどこかに集合して(靖国神社でも千鳥ヶ淵でもどこでも良いですが)、国のために殉じた人々のことを真剣に思い浮かべながら、走って身体を鍛えるなど、おもしろおかしく過ごす前に、いくらでもやるべき事、やる価値のある事があるでしょう。
それができないまま、飲んだり食ったり騒いだりしておもしろおかしく過ごすための団体として存続するのであれば、捜査の終結にあたり、東京地検検事正、特捜部長にでも頼んで、その醜さにふさわしく、心の卑しさがよくあらわれた名前を付けてもらうと良いかもしれません。