3割の再犯者、事件の6割=目立つ若者、高齢者−犯罪白書

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071106-00000035-jij-pol

1948年以降の犯歴データから交通事故による業務上過失致死傷などを除いて抽出した犯罪者100万人のうち、再犯者の割合は28.9%。一方で、この100万人が起こした事件168万495件のうち、再犯者によるものは57.7%だった。
年齢別では、初犯時に20代前半だった若者が2年以内に再び罪を犯した割合は47.1%で、30代前半(36.7%)や40代後半(40.6%)など他の年代に比べて高率を記録。また、50代以上の中年、高齢者でも2年以内の再犯が顕著で、50代前半で47.6%、65歳以上では75.5%に達している。

昔、司法試験の刑事政策に、「頻回受刑者」という見慣れない用語が出て、受験生が面食らった、ということがありましたが、再犯者対策は、刑事政策の永遠の課題と言っても過言ではないでしょう。
犯罪白書も、この辺で原点に回帰して、根本的な問題を改めて考えてみよう、ということなのかもしれません。
新司法試験の科目に、刑事政策(「犯罪者処遇法」とでも言い換えたほうが良いかもしれません)は是非導入して、法科大学院や法学部で、学生が司法試験合格も視野に入れつつ意欲的に勉強するような環境になってほしいものだと思います。