時津風部屋けいこ再開…力士急死について事情聴取へ

http://www.sanspo.com/sports/top/sp200706/sp2007063009.html

斉藤さんは、激しい「ぶつかりげいこ」の直後に急性心不全で急死。愛知県警犬山署は前日、行政解剖の結果、多発外傷によるショックが死亡につながった可能性があると発表した。

犬山署は来週早々にも事件性がなかったかどうか時津風親方、力士から本格的な事情聴取を始める方針を固めた。

警察が、上記のような動きをするのは、遺体の外形的状況からは事件性が疑われる、ということなのでしょう。
事実関係がわからず、犯罪の成否は不明ですが、成立する犯罪として考えられるのは、傷害致死罪と業務上過失致死罪ではないかと思います。相撲の稽古自体は、「正当業務行為」であり、業務行為として正当な範囲内で行われたかどうか、が最も大きな焦点になると思います。目的の正当性(あくまで相撲の技量向上が目的だったか、制裁等の目的がなかったか)、手段の相当性、死亡した力士が不調を訴えた、といった事情があった場合にそれに対する措置が適切であったか、といった、様々な事情が慎重に考慮されることになるはずです。
犯罪の成否とは別に、弟子を稽古中に死なせてしまう、というのは、あってはならない不祥事であり、各部屋の今後の新弟子募集に大きく影響する可能性もあるでしょう。