PCに「裁判官天誅リスト」 法廷で殺人未遂、被告が無罪主張 札幌地裁初公判

ボツネタ経由。

http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20051203&j=0022&k=200512037857

被告は起訴事実は認めたが、「違法な判断を重ねる裁判所を是正するためにやむをえずとった正当な行動だ」などと述べ、無罪を主張した。

この主張は通らないと思いますが、こういう発想自体は興味深いですね。
ヒトラーにより支配された、ナチス・ドイツのような国で、独裁者や裁判所などが人権を抑圧するような措置・判断を繰り返し、国民がそれに抵抗するためには、他に手段・方法がない、といった極限的な場面では、こういった主張が正当性を持つ場合もあり得るのではないかと思います。
例えば、ナチス・ドイツの敗戦直前に起き、「砂漠の狐ロンメル将軍も連座したヒトラー暗殺未遂事件とか、古くは「安政の大獄」下で起きた桜田門外の変(井伊大老暗殺事件)などは、そういった状況下でのものだと思います。
この独裁者さえいなくなれば、この裁判官さえいなくなれば、強制収容所におけるホロコーストのような悲惨な事態がなくなる、といった状況で、他に選択肢がなければ、もしかしたら、私も実行に移すかもしれません。
よく、右翼が「一殺多生」(仏教に由来する言葉のようですが)ということを言いますが、思考があちらこちらへ飛ぶ中で、その言葉を思い出しました。