お台場のバット男

某サイトで、逮捕シーンを見ましたが、典型的な薬物中毒症状でしたね。おそらく覚せい剤ではないかと思います。
警察官が、必死に逃げているのが印象的で、これでは小泉首相が激怒するのも無理ないな、と思いました。
ただ、あの場面で被疑者に向かって行くという選択が良かったかどうかは何とも言えません。戦術的な一時撤退と見る余地も十分あると感じました(そういう意識を持っているようには見えない、すごい勢いの逃げ方でしたが)。
あのような薬物中毒状態の被疑者が逮捕されても、取調べにならないので、警察は、体内から薬物が抜けるまでの数日間、取調べはせずに(やっても必要最小限度にとどめて)、薬物が抜けるのを待っていることが多いようです。
検察官が、身柄付きで事件送致を受けて、弁解を聞くための取調べをすると、薬物中毒状態の被疑者は、明らかにそれとわかる状態で、供述調書への署名も、ほとんど殴り書き、という場合がよくあります。
数日たって、改めて取調べを行ってみると、薬物が抜けて落ち着きを取り戻していて、別人のように変わっていることも、よく見られることです(被疑者が、「先日は済みませんでした」などと謝ったりすることもあります)。
やはり、薬物というものは、人間を変貌させる恐ろしいものだと痛感します。覚せい剤のことを、よく「シャブ」と言いますが、これは、「骨までしゃぶる」から来ているとも言われています。