法廷内で「保釈取り消す」 身柄拘束、被告ぼうぜん

http://www.asahi.com/national/update/1218/TKY200912180302.html

17日の公判では、弁護側が最終弁論で無罪を主張して結審し、藤井敏明裁判長が判決期日を来年2月18日に指定した。この直後、藤井裁判長は法廷から立ち去ろうとした阪中被告を呼び止め、「保釈の条件で決められた住所に住んでおらず、逃走の恐れがある。17日付で保釈を取り消す」と述べた。阪中被告はぼうぜんとしたまま、身柄を拘束された。16日に検察側が保釈取り消しを請求していた。

保釈の際に定められた制限住居に居住するというのは基本的な遵守事項ですが、保釈後に転居する必要が生じた場合、きちんと申請すれば制限住居変更も認められるもので、上記の記事にあるような理由で保釈取消になる例は、それほど多くないという印象があります。どういう事情があったのか、よくわかりませんが、この年の瀬に保釈取消、保釈金没取(「没収」と区別するため、実務上は「ぼっとり」と言われることがあります)では、被告人も呆然とすると思いますが、関係者も呆然としていることでしょう。こういうことにならないように、保釈後も、遵守事項違反にならないよう、十分注意して生活する必要があります。

マガジンの女流漫画家が誹謗中傷に耐えかねブログ閉鎖

http://rocketnews24.com/?p=21084

中には誹謗中傷ではなく作品に対する批評もあっただろうが、流石景先生にとってその言葉も心を深く傷つける要因の一つとなっていたのだろう。

こういった誹謗中傷が気になる人、傷つきやすい人と、そうではない人があって、前者は、自分についてどのようなことが言われているのか、気になってしかたがなく見れば見るほど傷ついてしまう、という傾向があるように思います。
コミックのような、好き嫌いが大きく分かれたり、マニアックな人が少なくない分野での、ネットの活用、つきあい方という点で、教訓、参考になる事例という印象は受けます。

「サーブ」ブランド消滅へ、GMが売却断念

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091219-00000086-yom-bus_all

1937年に航空機製造からスタートし、89年からGMが出資してきた欧州の老舗ブランドが消滅することになる。

私が、前に乗っていた車のディーラーが、サーブも取り扱っていて、時々、サーブの車が掲載されたパンフレットが送られてきていましたが、見ていて、魅力的で買いたいな、という気持ちは起きなかったですね。同じスウェーデンのメーカーでも、ボルボに比べると、ブランドイメージがかなり落ちて劣化してしまっていたという印象は受けます。長く続いてきたものが消えるのは寂しいことではありますが、時代の流れであり、やむをえないことなのでしょう。

<小沢氏秘書初公判>被告無罪主張 検察「ゼネコンに要求」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091219-00000010-mai-soci

検察側は、「西松が06年に受注した岩手県奥州市の胆沢(いさわ)ダムについて、大久保被告から『胆沢ダムは小沢ダムだ。そのことを忘れずに今後も協力してくれないと困る』と言われた」との西松幹部の供述調書も証拠提出した。弁護側は「天の声」について「陳情を受け承知したと答えたことはあるが、受注業者を決定する権限などない」と否定した。

前後の状況は知りませんが、「胆沢ダムは小沢ダムだ。」なんて、いくら秘書でも言いますかね(笑)。副部長や主任検事、取調官が供述者に「憑依」して調書になっているような気もしますが、真相が今後の公判で明らかになることを期待したいですね。
とは言え、裁判員裁判ではかなり神通力を失いつつありますが、検察官の作成した供述調書が、法廷で真相が明らかになった途端に、ゾンビのように次々と出現し証拠として採用され有罪になる、という構図は、東京地裁、東京高裁で裁かれる特捜部の事件ではまだまだ健在ですから、国策捜査という問題も含め、被告人、弁護人にはなかなか厳しい公判になるでしょう。

銀座・1号乗り場、客待ちタクシーずらり 苦情も絶えず

http://www.asahi.com/national/update/1219/TKY200912190210.html
http://www.asahi.com/national/update/1219/TKY200912190210_01.html

忘年会シーズンを迎えた業界では、各社が交通整理の要員を派遣。列の最後尾などに配置して1キロ以上の列ができないように目を配るが、台数が多すぎて整理しきれない。「運転手はみんな、昨年より平均で2割ほど売り上げが落ち込んでいる。いいお客さんを乗せたい気持ちはわかるし、複雑です」

時々、タクシーに乗って、運転手と話すと、乗客が減った、売上げが減った、大変だという話題になることが多いですね。
原理的な(?)自由至上主義者は、市場で見えざる手が働いて、需要と供給のバランスがとられるかのように言いますが、タクシー業界を見ていると、これだけ需要と供給のバランスが崩れてしまっても、見切りをつけて他の仕事に転じるという動きにはつながらず、かえって、過剰になってしまっている供給側がますます仕事にしがみついて離れない、ということになっていることがよくわかります。こういった人間の不合理な心理、行動といったことは、今後、さらに分析、検討される必要があるように思います。
弁護士の業界も、需要は増えないのに供給ばかりが増えている状況ですが、こういったタクシー業界と似たような状況に、今後、ますますなって行く可能性が高いでしょう。