県警、不手際認める 捜査態勢に疑問の抗議多数

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080324/crm0803242117029-n1.htm

現場に配置された警察官8人は無線を持たず、県警本部が事件を把握したのは市民からの110番通報だったことも判明。さらに金川容疑者を近くにいた警察官2人が見逃したほか、通行人を次々と切り付けた容疑者に追いつけない失態まで重ねていた。県警は不手際を認め、小風明本部長の「今回の捜査の在り方についても検証したい」との異例のコメントを出した。警察庁も同日、県警に徹底検証を指示した。

現場で起きたことについては、その現場にいなければわからない事情が存在する場合があり、結果が良くないからといって責め難い場合もありますが、特に、警察という組織は、結果を出さねばならない組織であり、これだけ悲惨、重大な結果が生じている以上、その責任を免れるわけには行かないでしょう。
第一の殺人が、一種の通り魔殺人であったことが、その後の警戒態勢にどの程度生かされていたかどうかよくわかりませんが、例えば、地域住民に呼びかけ不要不急の外出を控えてもらうなど、結果論かもしれませんが採り得る手段は他にもあったのではないか、という気がします。
日本全国どこであっても、わけのわからない動機で児童を連続して殺したり、無差別通り魔殺人に及ぶ、といった人間が出現し得る状況にある以上、警察も、それ相応の態勢で臨めるようにすることが強く求められていることは間違いありません。

日教組:宿泊拒否は違法 港区がプリンス処分を検討 

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080325k0000m040142000c.html

区は、これまで2度にわたりホテルの支配人らから事情聴取。ホテル側は「宿泊取り消しは会場使用の拒否と一体。ホテルの安心と安全を守るために必要で、法には抵触しない」と主張したが、区は「会場使用の拒否と宿泊の取り消しは直接関係ない」と判断。今月中に、ホテル側と面談し、区の見解を伝える。また、処分内容について、営業停止処分か、行政指導にとどめるか検討している。

こういうホテルが営業できなくなれば、二度とこの種のトラブルは起きず、究極の「安心と安全」が得られるので、営業許可を取り消して、究極の安心と安全を与えてあげるというのはどうでしょう?>港区

横浜市立大・副学長、長女の博士号学位審査で主査

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080326-00000001-yom-soci

副学長は、医学研究科にいた長女の論文審査で、審査員トップの主査を務めた。長女は2005年3月、学位を取得した。

副学長は自身を主査に推薦していたという。

私が理解している「普通の日本人」の常識では、こういった場合、身びいきで学位を与えた、といった不明朗な事態を避けるため、自らはそういった立場に身を置かない、という行動をとるべきだと思いますが、この副学長先生は、そういった普通の日本人の常識を持ち合わせない、普通ではない日本人なのでしょう。
そういった普通ではない日本人が副学長を務める大学で学ぶ人々が、次々と普通ではない日本人になってしまわないか、心配です。
「医学博士」という肩書は、金(賄賂)と引き換えとか、親が主査を務めたりして与えられている、その程度のくだらないもの、ということなのかもしれません。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%BB%E5%AD%A6%E5%8D%9A%E5%A3%AB

によると、

伝統的に日本のほとんどの公立・大病院では部長職以上になるためには博士号取得を条件に挙げており、多くの医師が医局から離脱できない弊害をもたらしてきた。つまり医局から博士号をもらえなければ臨床医としてのキャリアに支障をきたすわけである。

とあり、医師としての真の知識、能力を示すものというよりも、一種の醜い利権構造の中での形骸化した称号と化している、という面がありそうです。

「センス悪い」と鳩山法相、裁判員制度の看板こき下ろす

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080325-OYT1T00562.htm?from=navr

皇居や日比谷公園に面した同省旧庁舎の解体工事現場の囲いに、「裁判員参上!」「よろしく裁判員」と赤い字で大書した看板2枚(縦約2メートル、幅約7メートル)が掲げられたのは今月19日。

鳩山法相は「市民のいいセンスを裁判に取り入れるのが裁判員制度なのに、(看板は)センスがない」と、石関議員に同調した。

私も、あまりセンスが良い看板であるとは思いませんが、制度自体が、相当の問題を抱えているので、そういった制度にはこの程度の看板でも十分すぎる、という気もします。
私の場合、人の上に立つことがないまま現在に至っていて、今後もそういう立場に立つことはありませんが、自分の部下、指揮命令系統の下で働く人々のやった結果が批判の対象にされた場合、一生懸命やった結果が問題になっているのであれば、是正の必要があるとしても、上に立つ者として、現場の人々の、今後のやる気をそぐような物の言い方は避けるべきではないかと思います。センスがないなと思っても、それを、答弁の場であからさまに言うのではなく、「ご批判は謙虚に受け止め是正の方向で考えたい」と言って速やかに是正すれば済むことで、大人げない男だな、と改めて思います。こういう男なので、次々と問題発言を繰り返し、世間の怒り、失笑をかっているのでしょう。
こういう物言いしかできないところが、この法務大臣の、金持ちの家に生まれ莫大な資産を持ち苦労もなく世渡りしてきた末の幼稚、未熟な人間性をよく現しているという印象を受けます。

次席検事、酔って車のドア蹴る 戒告処分

http://www.asahi.com/national/update/0326/OSK200803260058.html

次席検事は2月23日午前1時半ごろ、徳島市の繁華街で、停車中の車をタクシーと間違えて乗り込み、運転者に注意されたのに腹を立てて左後部ドアをけったという。運転者が110番通報した。

次席検事は、同地検職員らと居酒屋など3軒で焼酎などを飲んで、かなり酔っていたらしい。

酒を飲み、粗暴な行為に及ぶ、という事件は数限りなくありますが、そういった犯罪行為を厳重に取り締まる立場の、それも次席検事が、酒を飲んだ上でこのような行為に及び国民に迷惑をかけるなど、言語道断と言うべきでしょう。みっともない話で、私なら、即、辞職して責任を取ります。
戒告程度で済んでしまうことも、引責辞職する形跡がないことも、不思議です。この程度の軽い処分がまかり通ると、今後、検察庁職員が同種行為に及んだ場合、これ以上の処分ができず、酒を飲んで暴れて物を壊しても、告訴されず示談すれば戒告程度で済む、という、悪しき前例になりかねません。
比較的最近では、

法務省検事を書類送検、帰宅途中トラブルで男性を傘で殴る
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20071010#1191945430

でも、示談成立を理由に迅速な起訴猶予処分になっていて、これが弁護士であれば、

傷害で弁護士逮捕=自転車の女性突き飛ばす−大阪
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070929#1191044765

と、いとも簡単に逮捕になってしまいます。
私が、酒を飲んで、六本木通りで上記の次席検事のような行為に及べば(私はそこまで愚かではないですが)、告訴があろうがなかろうが、麻布警察署は、ほぼ100パーセント私を現行犯逮捕し、「弁護士?弁護士がこんなことしてどうするんだ!馬鹿野郎!」と一喝されるでしょう。この「弁護士」というところが、なぜか「次席検事」には置き換わらないところが、この世の中の不平等ということです。
法の下では、その人の立場等により「不平等」がまかり通るということを、検察庁における処分や取り扱いを通じて知る、というのは、悲しいことではあります。

「殺せば刑務所に行ける」18歳少年、また身勝手な凶行

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080326-OYT1T00429.htm

妻と、小学2年生と幼稚園児の女児の4人家族。途中まで一緒に帰った同僚の男性(39)は「『子どもがもうすぐ終業式だ』と話していた。子煩悩で優しい性格で、誰からも好かれる人。帰る時間がもう少し違っていれば、こんなことにならなかったのに……」と目を赤くしていた。

お気の毒としか言いようがなく、それだけに、犯人の少年に対する怒りが募ります。
私の場合、検事、弁護士といった仕事をしてきて、いつ、どこで、誰から恨みをかっているかもわからないので、駅のホームでは前のほうに立たないように(後ろから突き落とされたりしないように)常に注意していますが、あらゆる人にそういった注意をしろ、というのは無理なことです。
茨城県の土浦でも、最近、通り魔連続殺人が起き、立て続けにこの岡山の事件と、日本が、日本人が次第に崩れて行っている、という恐ろしさを感じずにはいられません。
日本の社会を、金があれば人の心も買える、刑務所に行くためには人も簡単に殺す、といった病みきった社会にしないために何をすべきか、ということを一人一人が真剣に考えなければならないでしょう。