遺体「強姦」は死者復活の儀式 弁護団が「失笑」ものの新主張 

http://www.j-cast.com/2007/05/25007937.html

被告は、自分が中学1年のときに自殺した母への人恋しさから被害者に抱きついた。甘えてじゃれようとしたので強姦目的ではない。騒がれたために口をふさごうとしたら誤って首を押さえ窒息死させた。死後に遺体を犯した行為は、生をつぎ込み死者を復活させる魔術的な儀式だった。長女は泣きやまないので首にひもをまいてリボンの代わりに蝶々結びにしたら死んでしまった。どちらも殺意はなく、(殺人より罪が軽い)傷害致死罪に当たる。

死刑を回避するため、何とかしたい、ということで、いろいろと検討した末での主張と思われますが、かなりの「無理筋」と言うしかなく、裁判所によって受け入れられる可能性は限りなくゼロに近いでしょう。それだけでなく、あまりにも無理な主張は、反省の情を強く疑わせ、裁判所の心証を害し、また、被害者や遺族への一種の冒涜ともなって、逆効果になる可能性が大きいと思います。
裁判は粛々と進められるはずですが、私が今感じるのは、亡くなった母子や遺族が本当にお気の毒である、失われたものはあまりにも大きい、という、そのことですね。

IPアドレス盗用被害 国交省岡山河川事務所 動画配信ソフトに不備

http://www.sanyo.oni.co.jp/sanyonews/2007/05/25/2007052509323199008.html

今月1日、サッカー・Jリーグのあるチームを応援するサイトの管理者から、同事務所のIPアドレスを使って掲示板の話題提供者を批判する書き込みがあったとの指摘を受けたことから、問題が分かった。

実害がなかったと判断し、警察には被害届を出していないという。

「盗用」とあったので、最初は何のことかわかりませんでしたが、要するに不正に侵入され踏み台にされた、ということでしょう。
「実害がなかった」とありますが、こういった形で悪用されたこと自体が、十分な実害と言えると思いますし、「余罪」がある可能性もあり、国土交通省出先機関でありながら、被害届も出さないという対応には、疑問を感じます。

「酔って記憶にない」 巡査長が捜査書類の写し紛失

http://www.asahi.com/national/update/0525/OSK200705250090.html

逃走している容疑者の逮捕令状請求書の下書きの写しも含まれているという。巡査長は紛失したとみられる23日夜、大阪市内で飲酒しており、「酔って、どこでなくしたのか記憶がない」と話しているという。

私が検察庁に入った際、受けた指導の中に、酒を飲むときには事件関係の書類等は持ち歩くな、ということがありました。簡単、単純なことのようですが、やはり、そういう機会に重要な書類等は持ち歩かないように注意すべきでしょう。

「画像ちゃんねる」運営者の逮捕後、画像掲示板の閉鎖相次ぐ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070525-00000032-imp-sci

24日頃からは、相次ぐ画像掲示板の閉鎖について2ちゃんねるでも多くのスレッドが立ち、大きな話題となっている。猥褻画像が発端となった今回の騒動だが、アダルト画像以外の目的で利用していたユーザーも多いようで、画像掲示板の閉鎖を惜しむ声も多く見受けられる。

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070523#1179927612

でコメントしたような「見せしめ」効果が、フルに発揮されているようですね。この事件が、最終的に関係者の不起訴処分で終わったとしても(もちろん、現時点で処分見通しは不明ですが)、「逮捕・勾留された」事実は残り、やはり、見せしめ効果には多大なものがあるでしょう。
マスコミも、「逮捕」についてはニュース性があるので大々的に報じますが、不起訴になっても今さらおもしろくもおかしくもない、ということで、無視して報じないことも多く、事件が不起訴処分に終わった場合でも、警察による、裁判所、検察庁、マスコミの絶妙のアシストも得た見せしめ効果は、最大限の効果を出す、ということになりがちです。
日本というのは、それだけ、美しくもなく住みにくい国、ということでしょう。

名城大学

私は、平成5年から平成7年にかけて、名古屋地検で勤務し、名城公園の近くの公務員宿舎に住んでいたことがあり、名城大学が名古屋にあることは、もちろん、その当時から知っていましたが、実際に行くのは、今回の刑法学会が初めてでした。
行ったのは天白キャンパスで、昨夜から名古屋駅近くの安ホテルに宿泊していた関係で、名古屋から地下鉄で行きましたが、歩きも含めて30分くらいで着きました。
キャンパスは広々としており、周囲もうるさい感じではなく、敷地内の建物も、最近に新築されたと思われるものもあり、また、学内もきれいで(私の場合、どうしても、自分がいた当時の汚らしい早稲田大学を思い出しそれと比べてしまいます)、なかなか良いと思いました。
昼休みに、学内の食堂で食事をし(あれこれ頼んで630円と格安でした)、それほど大きくないものの書店もあったので、のぞいてみて、そこで、

カラー版 ブッダの旅 (岩波新書)

カラー版 ブッダの旅 (岩波新書)

を買いました。釈迦の生涯を、現地のカラー写真満載で紹介していて、少し読んでみましたが、なかなか楽しめる一冊になっています。
刑法学会の模様は、おって、少しブログでも書きたいと思っていますが、気温がやや高めで、1日、話を聞いていると疲れてしまい、懇親する人もいないので懇親会には出ず、早々に宿泊している安ホテルに戻り、ベッド上で寝転がってブログを書いているところです。