遺体「強姦」は死者復活の儀式 弁護団が「失笑」ものの新主張 

http://www.j-cast.com/2007/05/25007937.html

被告は、自分が中学1年のときに自殺した母への人恋しさから被害者に抱きついた。甘えてじゃれようとしたので強姦目的ではない。騒がれたために口をふさごうとしたら誤って首を押さえ窒息死させた。死後に遺体を犯した行為は、生をつぎ込み死者を復活させる魔術的な儀式だった。長女は泣きやまないので首にひもをまいてリボンの代わりに蝶々結びにしたら死んでしまった。どちらも殺意はなく、(殺人より罪が軽い)傷害致死罪に当たる。

死刑を回避するため、何とかしたい、ということで、いろいろと検討した末での主張と思われますが、かなりの「無理筋」と言うしかなく、裁判所によって受け入れられる可能性は限りなくゼロに近いでしょう。それだけでなく、あまりにも無理な主張は、反省の情を強く疑わせ、裁判所の心証を害し、また、被害者や遺族への一種の冒涜ともなって、逆効果になる可能性が大きいと思います。
裁判は粛々と進められるはずですが、私が今感じるのは、亡くなった母子や遺族が本当にお気の毒である、失われたものはあまりにも大きい、という、そのことですね。