事故起こした検事に罰金50万の略式命令、懲戒処分も

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050808-00000312-yom-soci

交通事故というものは、自動車を運転する者であれば、誰もが(私を含め)起こす可能性があり、それだけに、各自が安全運転に努める必要があります。

検事は昨年7月23日午後8時ごろ、静岡市の県道で交差点を左折しようとした際、横断歩道を渡っていた女性の自転車をはねて転倒させ、脳挫傷などのけがを負わせた。

こういった事故態様、すなわち、
1 横断歩道上の事故(歩行者が強く保護されるべき場所)
2 一方的な過失、注意義務違反の程度も重い
3 重傷(脳挫傷など)
ということになると、通常の処理としては、罰金では済まずに公判請求(正式裁判)というのが通例と思われます。
その他の部分で、有利な情状(被害者に対し誠意がある、手厚い慰謝の措置を講じているなど)があったのかもしれませんし、執行猶予付きとはいえ体刑(懲役刑、禁錮刑)になれば、国家公務員の地位を失い執行猶予期間中は弁護士登録もできなくなるという事情も考慮された可能性がありますが、率直に言って、一般人では非常に考えにくい「軽い処分」という印象を払拭できないですね。
私が、同種の事故を起こしたとすれば、弁護士資格に響くので罰金刑にしてほしいと哀願し、誠意ある態度を示したり手厚い慰謝の措置を講じたりしても、とても罰金では済まず、さくっと公判請求されると思います。

衆院選:各警察が9日「総選挙違反取締本部」設置

http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20050809k0000m040101000c.html

ほとんど知られていませんが、選挙になると、検察庁でも、「取締本部」が設置されます。次席検事の部屋の前に、取締本部の看板が出るのが普通です。
取締本部として、各検察官の担当が決められ、組織系統図が作成されて配布されたりします。
ただ、実際に選挙違反の捜査がはじまり、特に、検挙者が多数出たり、否認事件が続出するような事態になると、決められた組織系統はめちゃくちゃになり、戦場のような修羅場が出現します。
弁護士になると、そういう忙しさはなくなりましたが、楽な反面、若い頃に、連日、供述調書を何十枚も作成したり、被疑者相手に、選挙違反がいかに民主主義を腐敗させるか、といったことを懇々と説いたりしていたころが懐かしいですね。結構、それで共感して否認から自白に転じたような人もいて、日本もまだまだ捨てたものではない、などと思ったことがありました。自白に転じた後、弁護人から、「あれほどしゃべるなと言っていたのに・・・。検事さんには参りましたよ。」などと、恨み言(?)を言われたこともありました。
今回の選挙は、争点(郵政民営化の是非)が明確になっており、今後の日本の進路を大きく左右するものになると思われます。国民の意思が、できるだけ反映されるような選挙であってほしいものです。

<着物ショー>ニューハーフ全裸見せ、書類送検 京都・祇園

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050809-00000016-mai-soci

計5人が、強制わいせつ容疑で書類送検された。ダンサーは着物ショーのイベントの合間に行われたニューハーフショーに出演していた。

「公然わいせつ」でしょう。ショーの中で、誰かが誰かに、無理矢理わいせつ行為をすれば話は別ですが。>毎日新聞

政権かけて権力闘争《追跡 政界流動》

http://www.asahi.com/politics/update/0809/007.html

小泉首相が政権についた時から、いつかは、この日が来るのではないかと思っていましたが、遂にやってきたという感じですね。
思うに、日本の歴史の中で、変革は常に混沌、混乱の中から生まれています。小泉首相の場合は、「本能寺の変」の自作自演といったところでしょうか。自ら政局を作り出し、抵抗勢力を政局の渦の中に引っ張り込んで、一気にせん滅、排除しようとしているのだろうと強く感じます。
小泉首相は、歴史に造詣が深いと聞きますが、歴史を学んでいると、巨視的に物事を見る傾向が出てきます。自民党が政権を失うリスクを犯しても、今後も続く日本の歴史の中で、ここは妥協せず、自らが目指す改革について国民の信を問い、政権基盤を強化するという選択を捨て身で行ったのが、今回の解散でしょう。
小泉首相の目論見が成功するにしても、あるいは失敗するにしても、日本は新たなステージに突入することになりそうです。