衆院選:各警察が9日「総選挙違反取締本部」設置

http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20050809k0000m040101000c.html

ほとんど知られていませんが、選挙になると、検察庁でも、「取締本部」が設置されます。次席検事の部屋の前に、取締本部の看板が出るのが普通です。
取締本部として、各検察官の担当が決められ、組織系統図が作成されて配布されたりします。
ただ、実際に選挙違反の捜査がはじまり、特に、検挙者が多数出たり、否認事件が続出するような事態になると、決められた組織系統はめちゃくちゃになり、戦場のような修羅場が出現します。
弁護士になると、そういう忙しさはなくなりましたが、楽な反面、若い頃に、連日、供述調書を何十枚も作成したり、被疑者相手に、選挙違反がいかに民主主義を腐敗させるか、といったことを懇々と説いたりしていたころが懐かしいですね。結構、それで共感して否認から自白に転じたような人もいて、日本もまだまだ捨てたものではない、などと思ったことがありました。自白に転じた後、弁護人から、「あれほどしゃべるなと言っていたのに・・・。検事さんには参りましたよ。」などと、恨み言(?)を言われたこともありました。
今回の選挙は、争点(郵政民営化の是非)が明確になっており、今後の日本の進路を大きく左右するものになると思われます。国民の意思が、できるだけ反映されるような選挙であってほしいものです。