「スマホ料金値下げ」を1年で実現した菅首相が退陣。5G普及への悪影響、将来的な値上げの可能性も

「スマホ料金値下げ」を1年で実現した菅首相が退陣。5G普及への悪影響、将来的な値上げの可能性も(石川温) - 個人 - Yahoo!ニュース

これまで10年以上、総務省では料金値下げ競争を促進させようと、MVNO、いわゆる格安スマホを盛り上げてきた。しかし、3キャリアが値下げを実施したことで、わざわざMVNOを選ばなくてもいい状況になってしまった。MVNOという存在により「通信料金を安くできる」という選択肢が生まれたが、今後、MVNOが契約者を失い、撤退が相次ぐようだと、楽天モバイルを含む4キャリアしか残らないという状況にもなりかねない。

結果として、通信業界の寡占化が進むことで、将来的に「料金の値上げ」につながることも考えられる。

以前は、ドコモ等のメガキャリアと契約していると、iPhone等の購入後に月々サポートといった制度があって、端末が割引で買え、買いやすかったものでした。

総務省がおかしな介入をしたことで、そういった端末への補助がなくなり、通信料金はたいして下がらず、結局、損をしたのは利用者でしょう。

車でも、ポルシェ、レクサスのような高価なものに乗り至れり尽くせりの手厚い対応を受けたい人もいれば、安い軽自動車に乗ってできることは自分でやってボコボコになるまで乗りつぶす人もいて、人ぞれぞれ、お金のかけ方、求めるサービスは違います。メガキャリアでは高いと感じる人には、できるだけMVNOへ誘導して棲み分ける、ということをしなかったことで、上記の記事にあるように、業界全体が疲弊する流れになり、5Gへの投資にもブレーキがかかりかねず、利用者も、端末を買うにも以前より高い負担を強いられるという、誰も喜ばない状況にあると言っても過言ではないでしょう。残ったのは総務省の役人の自己満足程度ではないかと思います。

民は、いつの時代も貧乏くじばかり引かされ、幸せになれない存在なのでしょう。

八戸上空に謎の白い球体 昨年、宮城で目撃の物体と酷似

八戸上空に謎の白い球体 昨年、宮城で目撃の物体と酷似(デーリー東北新聞社) - Yahoo!ニュース

昨年6月には、宮城県福島県の上空で風船のような白い球体が浮かんでいるのが目撃され、大きな騒ぎとなった。今回の気球は、球体の形や色、ぶら下がっている物体の形状などが酷似している。

正体不明である以上、様々な可能性が考えられ、何者か(国家、テロ組織を含む)が日本を何らかの良からぬ意図を持って偵察しているかもしれませんし、細菌兵器による攻撃が企図されているかもしれません。正体不明なものが空に浮いている、で済ませてしまうところに、平和ボケした日本を感じます。

きちんと捕獲して分析するとか、実効性ある対策が講じられないと、取り返しがつかない事態が生じてからでは遅いと思います。

 

「永久保存版「知の巨人」立花隆のすべて」

 

惜しくも逝去した立花隆氏の業績、人物を振り返るムックで、逝去を惜しみつつ読みました。

私は、立花氏の田中金脈問題やロッキード事件に関するような、事件関係の著作をいろいろと読んできましたが、特に、これは本当に凄いと読んで思ったのは、ロッキード裁判批判に徹底的に反論した

で、司法修習生の当時に読みましたが、立花氏の刑事訴訟法に対する理解の深さ、論理の切れ味、鋭さには感嘆すべきものを感じましたし、大きく影響を受けました。

膨大な蔵書を収納する事務所兼書庫など、スケールの大きな立花氏のような人物は、今後、なかなか出ないように思います。

このムックで、立花氏の足跡を振り返りつつ、まだまだ生きて、社会の様々な事象に対して切り込んでほしかったと、強く思いました。今はご冥福をお祈りし、今後も、その著作を読み続けていきたいと思います。

「幻の本土上陸作戦 オリンピック作戦の全貌」

 

以前、NHKで放映されたものが書籍化され、番組を観た記憶があって、早速、読んでみました。

昭和20年(1945年)秋以降に計画されていた連合軍による日本本土上陸作戦は、九州、ついで関東に、大規模な連合軍が上陸し日本を降伏させようとしていたもので、対する日本軍も「決号作戦」として、本土決戦を準備していたものでした。本書を読んで、連合軍が頑強な日本軍の抵抗を排除するために、複数の原子爆弾の使用すら検討していたことや、上陸前に日本軍の戦力、抵抗力を減殺するため、南九州をしらみつぶしに無差別爆撃し、多数の民間人の犠牲も生じていた実態がまざまざとわかり、戦慄すべき事態であったと感じるものがありました。

もし、この作戦が実行に移されていた場合、連合軍の犠牲も多数にのぼり、それをはるかに上回る日本軍、民間人の犠牲が出たことは確実で、その前に終戦となることで、膨大な人命が救われたと言えるでしょう。

これを機に、積ん読状態になっている

 

も読んでみたいと思いました。

山口組、構成員に「公共の場で銃使うな」 工藤会の判決を意識か

山口組、構成員に「公共の場で銃使うな」 工藤会の判決を意識か(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

 背景にあるとみられるのは、福岡地裁が8月に工藤会のトップとナンバー2に言い渡した判決だ。2人は構成員が市民を狙った4件の殺傷事件で起訴された。トップらの指示を裏付ける直接証拠はなかったが、地裁は複数の組員が役割を分担した計画性や指揮命令系統などを検討し、2人の共謀や意思に基づいた犯行と認定した。このうち2件では拳銃が使われた。

先日、

yjochi.hatenadiary.com

で、

1つのあり得る今後の方向性としては、ヤクザが、組織を公然と非公然に二分し、公然では合法の経済活動などで資金を稼ぎ、一方、非公然ではあらゆる違法行為を駆使して資金源活動をする、というものでしょう。非公然では徹底的に地下に潜航し組織の実態を秘匿して、逆らうものは情け容赦なく殺傷し、上記のような共謀の認定を阻むという方向性は大いにあり得ると思います。

とコメントしましたが、それ以外にも、抗争の際には、金で外部の者にヒットマンになるよう依頼し、実行した後は迅速に海外へ逃亡させるとか、いろいろな方法が、今後、考え出されるでしょう。

暴力団の本質は「暴力」であり、また、舐められたらおしまい、という価値観を強烈に持つ集団ですから、常に武器を隠し持ち、ここは打って出るべき時と考えれば、情け容赦なく襲いかかる、そういう行動原理に変化はないでしょう。しかし、子分が動いて親分が死刑になるようでは、何のためにヤクザをやっているか、ということになりますから、抗争は避けつつ、様々に画策していくことと思います。

 

池袋暴走あす判決 妻と娘失った男性の思い

https://news.yahoo.co.jp/articles/dda28e0e8628f97ccce70e72e718e0d62dd24511

2019年、東京・池袋で車が暴走し、親子2人が死亡するなどした事故の裁判で、2日、判決が言い渡されます。妻と娘を亡くした男性が今の思いを語りました。

こういったアクセルとブレーキの踏み間違いとされて起訴される事件は、時々、被告人が否認する「否認事件」になることがありますが、ポイントは、運転していた車両に不具合、異常がないかどうかということです。現在の車両では、様々な履歴が残るようになっていて、そうしたデータも事故時の状況を再現する上で活用されます。

捜査上、そういった側面について、慎重に調べられ不具合、異常がなかったことが客観的に解明されていれば、有罪は動かないでしょう。

また、過去の裁判例で、この種の死亡事故では執行猶予が付かない実刑に処せられているものが多く、本件では死亡被害者2名という重大な結果が生じていて、有罪、実刑になる可能性が相当高いと言えるでしょう。

ただ、有罪、実刑になったからと言って、亡くなった方々が戻ってくることはなく、ご遺族の悲しみは続きます。割り切れないもの、寂しさは長く人々の心の中に残ります。そういう残念さを改めて強く感じます。

「日本大空襲「実行犯」の告白ーなぜ46万人は殺されたのか」

 

2017年にNHKBSで放映された番組が書籍化されたものですが、その番組を見た記憶があったので、最近出た本書を、早速、読んでみました。

私の認識では、日本空襲で、当初は精密爆撃の方針であった米軍が、結果がなかなか出ないため、途中から無差別爆撃に切り替え、東京大空襲をはじめとする蛮行を繰り返した、という、大雑把なものしかなかったのですが、本書を読み、その経緯が具体的によく理解できました。

よく、無差別爆撃について、カーチス・ルメイ将軍が槍玉にあげられますが、彼1人によるものではなく、元々、日米開戦前から米軍内に無差別爆撃の思想、計画が存在したことなど、本書では赤裸々に紹介されています。

無差別爆撃は、その過程で捕虜になった米兵に対する処刑、人体実験といった日本側の蛮行に発展し、戦後、関与者がBC級戦犯として処刑されるといったことにもつながりました。悲劇が悲劇を生むという連鎖に、戦争の酷さを感じさせるものがあります。