津田氏「企画に自粛効果生まれる」 新しい検閲と批判も

津田氏「企画に自粛効果生まれる」 新しい検閲と批判も(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

芸術祭の津田大介芸術監督は朝日新聞の取材に、文化庁補助金交付決定は通常1年以上前で、決定時点で作品内容などは決まっていないことが多いと反論。「事後的に交付決定を覆されたら、企画内容に強烈な自粛効果が生まれる。事後検閲的な効果が強いという点でも、手続き論的にも問題の多い決定」とコメントした。

 検閲には広狭、複数の定義がありますが、広義では「公権力が、表現行為ないし表現物を事前に検査し、不適当と判断する場合には発表を禁止すること」ということになるでしょう。

「事前抑制」の一種であり、表現への影響が大きいため、日本国憲法では検閲を禁止し、事前抑制に対しては厳しい制約をかける考え方が一般的です。

しかし、あいちトリエンナーレでの一連の問題は、公権力が事前審査により表現行為を禁止しているわけではなく、事後にも禁止しているわけではありません。その意味で、検閲の問題とは切り分けられるべきでしょう。

問題は、津田氏も指摘しているように、補助金不交付が事後に決定され、公権力が、表現行為に萎縮効果を生じさせるような行為に及んでいる、そこだろうと思います。補助金交付決定の裁量において、実質的に、表現そのものを問題にするようなことが行われれば、それは裁量の在り方として違法、不当なものというのが、表現の自由を最大限尊重する日本国憲法の下での帰結でしょう。今後は、補助金不交付という点が争われ、手続の違法、不当性が問題になる中で、そこが大きく問われることになると思います。

訴訟に発展する可能性が高く、表現の自由を巡り今後のリーディングケースになっていくことも大いにあり得るものではないかと私は推測しています。

古代ローマ人の愛と性

 

古代ローマ人の愛と性

古代ローマ人の愛と性

 

 先日、 

古代ローマ人の24時間 よみがえる帝都ローマの民衆生活 (河出文庫)

古代ローマ人の24時間 よみがえる帝都ローマの民衆生活 (河出文庫)

 

 を読んで、おもしろかったので、「愛と性」も読んでみました。こちらもおもしろく読めました。

古代ローマ人の愛と性全般について、かなり具体的に突っ込んで紹介していて、中には細かすぎてちょっと辟易するようなところもありましたが、当時のそういった面での実状、人々の実像に、かなり迫れたように感じられました。

性に対して鷹揚で自由に楽しんでいた側面と、様々なタブーを抱え不自由だった側面、また、自由民が奴隷を欲望の対象としていた側面など、古代ローマ特有のものというより、時を超え時代を超えて、現代にまで続いているものがあるように感じられました。

ここまで読んだ以上は、同じ著者の

古代ローマ帝国1万5000キロの旅

古代ローマ帝国1万5000キロの旅

 

 も読んでおきたいと考えています。愛とせい

 

実話怪談 でる場所

 

実話怪談 でる場所 (河出文庫)

実話怪談 でる場所 (河出文庫)

 

 これも、ネット上で紹介されているのをたまたま見かけ、Kindleで読みました。

1つ1つのエピソードが、著者が体験した実話のようですが、リアリティがあり、実際の生活の中にある怖さといったことを感じるものがありました。

本来、見えないはずのものが見えたとか、様々な話が語られ、どこまで本当なのかわかりかねるものもありますが、厳密に見つつおかしなものは落としていていって、どうしても嘘とは言い切れない、不思議な話が少なくても残るものではないかと私は感じています。そういう超常現象的なものに対して、頭ごなしに否定するのではなく、人の心の問題とも関連させつつ、慎重に見る姿勢を、私は今後も保持し続けたいと思っています。

 

戦国廃城紀行:敗者の城を探る

 

戦国廃城紀行: 敗者の城を探る (河出文庫)

戦国廃城紀行: 敗者の城を探る (河出文庫)

 

 前に買って読めずにいたのですが、Kindle版が出ていることをたまたま知り、キンドルで通読しました。

城というと、とかく、立派な天守閣があったり、江戸期にまで栄えた「勝者」の城へ目が向きですが、そういう城はごく一部で、多くは敗者のものであった、今では顧みる人もほとんどないものでしょう。本書では、そういった敗者の廃城を、歴史を振り返りながらたどっています。中には、私も以前に訪ねたことがある佐和山城石田三成の居城)もあり、訪ねた当時のことも思い出しながら、しみじみと読みました。

キンドルでいつでも読める状態になっていますから、紹介されている城の近くへ行く機会があれば、改めて読み直しつつ、訪ねてみたいと思っています。

文章も読みやすく、こういった分野に興味、関心がある人にはお薦めできます。

最新テクノロジーを採用していないiPhoneがなぜ強いのか(佐野正弘)

最新テクノロジーを採用していないiPhoneがなぜ強いのか(佐野正弘) - Engadget 日本版

ではなぜ、技術面で他社に先行を許しながらも、iPhoneが高い人気を博し続けているのでしょうか。それはやはり技術とインターフェイスのバランスが良く、使い勝手を重視しているが故といえるでしょう。最近であれば折り曲げられるディスプレイを採用したスマートフォンなどがそうであるように、先端のテクノロジーを採用したスマートフォンは確かに"凄さ"を感じさせますが、一方で粗削りな部分も多く、実装の仕方によっては逆に使い勝手を損ねてしまうケースも少なからずあります。

この記事で指摘されている通りで、iPhoneの強みは、その総合力にあると思いますね。

直感的に使えますし、PCやタブレットとの連携もうまく取れ、iCloudも使い勝手が良くて便利です。

カメラ機能など、Androidのハイエンド機が先行しているものもありますが、そういった機能を重視する人は、Androidに乗り換えるか2台持ちすれば済むことです。

日々の生活の中で、様々なシーンで使うスマートフォンとして、iPhoneは安定して高機能を提供していて、今後もその強みは続くでしょう。

届いたiPhone11Pro maxをセットアップして愛でながら、そういったことをしみじみと感じています。

 

 

Mate 30とP30の違いは? グーグル抜きでの成算は? ファーウェイに聞く

ASCII.jp:Mate 30とP30の違いは? グーグル抜きでの成算は? ファーウェイに聞く

まずは春先に発売される「P」シリーズと、秋発売の「Mate」シリーズの差別化について。ここ数年はどちらのモデルも発表時点で最高のカメラ機能を搭載しており、Mateシリーズは新型チップセットを真っ先に採用することから「P=カメラ&ファッション」、「Mate=ビジネス&テクノロジー」という区分がされていた。

 しかし今回発表されたHUAWEI Mate 30シリーズにはHUAWEI P30 Proが採用するペリスコープカメラは搭載せず、光学ズーム性能もHUAWEI P30 Proの5倍に対し、3倍とやや見劣りする。カメラ性能だけを比べるとHUAWEI P30 Proのほうが高い。

 ホー氏は2つの製品の方向性を「Mate 30のカメラは写真より動画にフォーカスして開発した。そのためペリスコープレンズによる高倍率を求めるのではなく、4K 60fps撮影などを可能にする世界初のシネ・カメラを開発した」と話す。

GMS抜きのスマートフォンは、中国ではファーウェイをはじめ各社が販売しており、中国のデベロッパーも各メーカーのストア向けにアプリを提供している。この実績もファーウェイが独自のアプリエコシステムを構築する決断を早まらせたのかもしれない。HMSチップセット、OS、サードパーティーアプリとは独立しており、それぞれに依存しないオープンなシステムだ。

 私は、PシリーズとMATEシリーズの棲み分けがどうなっているのか知らなかったのですが、この記事を読み、大まかな位置付けがわかりました。

最新のMATE30での注目は、グーグルアプリが搭載されていないことですが、考えようによっては、グーグルに依存しっぱなしというのも脆弱さはあるわけで、1台しかないスマートフォンでグーグルアプリが使えないのはさすがに困りますが、複数のスマートフォンタブレットの中にグーグルアプリがないものがあるのも、全面依存脱却という意味では良い点もあるように思います。

MATEシリーズは、日本では発売が難しそうですが、今後のファーウェイのフラッグシップモデルの動向を見る上で、1つの先駆的な存在になるかもしれません。

 

 

Leicaクアッドカメラ搭載スマホの実力を徹底チェック! 「HUAWEI P30 Pro」レビュー

ASCII.jp:Leicaクアッドカメラ搭載スマホの実力を徹底チェック! 「HUAWEI P30 Pro」レビュー (1/3)|ファーウェイ通信

Leicaクアッドカメラは、メインとなる広角(35mm判換算で27mm相当)の約4000万画素カメラ、超広角(同16mm相当)の約2000万画素カメラ、光学5倍ズーム(同125mm相当)の約800万画素の望遠カメラの3つに加え、より正確なボケ効果やAR撮影を実現する深度測定用のToFカメラという構成だ。もちろんインカメラも約3200万画素と高画素になっている。

私が今まで使用したAndroidスマートフォンの中でも、これは傑出して素晴らしいものだと感じています。

特に、カメラ機能が秀逸で(最新iPhoneがトリプルカメラで騒がれていますが、これは4連カメラです)、様々なシーンで満足いく撮影が可能です。最近は画像をSNSにあげることが多くなっていますが、見栄えがするものが上げられて嬉しくなります。

カメラ機能を重視する人なら、iPhoneHEの買い替えは見合わせてこちらにしたほうが満足度は高いでしょう。 

もちろん、その他のスマートフォンとしての機能も、使いやすいものがあります。

強くお勧めできる一台です。