立民幹部、ジャニーズ性加害「法改正を」　公明も党内で議論 - 弁護士落合洋司（東京弁護士会）の日々是好日

現行法が保護者による虐待のみを対象にしていると指摘し、「範囲を広げていくことを、できるだけ今国会中にやっていく。超党派でやっていきたい」と述べた。

かつて刑法全面改正を目指して作られた改正刑法草案では、301条で、

身分、雇用、業務その他の関係に基づき自己が保護し又は監督する18歳未満の女子に対し、偽計又は威力を用いて、これを姦淫した者は、5年以下の懲役に処する。

という規定がありました。対象を「女子」、手段を「姦淫」に限定しているところが今振り返ると不十分ではありますが、構成要件としては、現在、問題になっている件を先取りする内容になっていたことは注目されるように思います。

法益を保護するためには、どういった構成要件が必要かという観点で、ポジショントークではなく、実質的、建設的な法改正へ向けた議論を、今後も積み重ねていく必要があるでしょう。