「亀裂 創業家の悲劇」

 

最近観た映画では

が、創業家内の紛争、軋轢を生々しく描いていて興味深いものがありましたが、本書も、そういったいろいろなケースが紹介されていて、じっくりと聴きました(オーディブルで)。

こういった創業家内の揉め事系は、ネットの経済系記事で時々読むのですが、じっくりと全体像を把握するほど読まないままで終わりがちです。本書では、世間も賑わせた知名度のある創業家紛争が紹介されていて、ああ、こういう紛争、トラブルだったのだなと理解が進み、参考になりました。

創業者の子供同士が争ったり、創業者自身が急死して混乱が残ったりと、成功者が成功を維持して後世へと残していくのは大変なことなのだなと、しみじみと感じさせられました。持たざる悲劇よりも持てる悲劇のほうが、深くて大きな、より悲劇的なものなのかもしれません。