「大坂城 秀吉から現代まで50の秘話」

 

先月下旬、用事があって大阪へ行く機会があり、その際に、大阪歴史博物館へも行って高い場所からすぐ近くの大阪城を見ることもできて、改めて歴史上の大坂城に興味、関心が湧いてきて、これを読んでみました。

著者は、長年、大阪城天守閣学芸員、館長として活動してきただけあって、博識を本書で披露しており、期待通り、楽しく学びながら読むことができました。

古くは難波宮があった当時から、この地は政治的にも社会的にも、日本史上、枢要な地位を占めてきたものであり、織田信長が10年をかけ石山本願寺を攻めその地を手中におさめようとしたことも、また、豊臣秀吉が難攻不落の大坂城を築いて天下に号令したことも、本書を読んで、その意味をさらに深く理解することができたように思います。

大坂城に関する入門書としても、広く読まれる価値があるものと言えるでしょう。