NHKスペシャル パールハーバー 日米の運命を決めた日

NHKスペシャル パールハーバー 日米の運命を決めた日 [DVD]

NHKスペシャル パールハーバー 日米の運命を決めた日 [DVD]

2011年の新年早々に観たものでしたが、久しぶりに観ました。

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20110101#1293848083

真珠湾攻撃が迫る中での、日米双方の関係者の動きや思惑、和解を目指しつつも今なお残るわだかまり、しこりといったものが、丁寧に描かれていて、製作、放送後、既に20年余りを経ているにもかかわらず、まったく色あせるものがなく、しかも、既に他界した真珠湾攻撃当時の関係者のインタビューも収録されていて、今後、ますます貴重さが増すだろうと感じました。
こういった「奇襲」は、真珠湾攻撃に限らず、戦争の歴史の中で、繰り返し使用され歴史を大きく変えてきたものですが、集団的自衛権で喧しい現在の日本で、肝心の自国の防衛は万全なのか、例えば、他国へ向けて発射されたミサイルのことばかり議論している間に、自国の、例えば東京へ向けたミサイル攻撃に対処できるのか、漁民などに偽装した武装集団が海岸沿いの中小都市を急襲し市民を無差別に殺傷するような事態に対処できるのか等々、考え始めると次々と不安が頭をもたげて来ました。しがない弁護士が心配しても仕方がないことで、集団的自衛権行使にあれだけ熱心な政府ですから、自国の防衛については、想定される事態については十分に対処でき、その上での集団的自衛権の議論になっているのでしょう。そう思うと、根拠はないものの何となく安心な気がしてきました。良い国に生まれて本当に幸せです。