誤って遺骨の大半を集じん機で吸引 遺族ら賠償求め京都・宇治市を提訴

誤って遺骨の大半を集じん機で吸引 遺族ら賠償求め京都・宇治市を提訴(京都新聞) - Yahoo!ニュース

斎場は、市から指定管理を受けた業者が火葬などの業務を行っている。遺族側が業者から受けた報告書によると、担当者がすでに収骨を終えたと勘違いして集じん機で遺骨を吸引。9割ほど吸った時点で誤りに気付き、作業を中止した。遺骨は高温で燃焼するためDNA鑑定による判別はできず、集じん機に設置されたバルブを通る際に細かくなり、形状の判別も難しいという。

 私は広島出身で、広島の葬儀に参列したこともあり、東京の葬儀に参列したこともありますが、東京では、火葬後の遺骨を大きめの骨壺に全て入れるのに対して、広島では全部入れず、主要なところを拾って小さめの骨壺に入れて、残りは火葬場で処分する違いがあると思います。

本件は宇治市で西日本ですから、火葬後に遺骨が残っていても、遺族や関係者が収骨したと勘違いした、ということなのでしょうか。そうであったとしても、随分と雑でお粗末なことだと思います。

法律実務的には、このような紛争で、慰謝料の評価がどうなるのか、おそらく前例が乏しいだけに注目されるものがあるように感じますが、火葬が終わって気付いたら集じん機で遺骨が吸い込まれてしまっていた故人や遺族、関係者が気の毒ですね。